Release 劇場公演
2026年2月から、下北沢ザ・スズナリにて serial number13『海の凹凸(おうとつ)』が上演開始!
2025年12月30日
作・演出に詩森ろば、
川田希、竹下景子、西原誠吾、荻野友里ら多数の出演者によって描かれる、水俣病をテーマにした物語。
serial number13『海の凹凸(おうとつ)』


1980年代、東京。東亜大学で公害に関わる市民講座が開催されていた。大学近くで印刷屋を営む安元は、その講座の記録をまとめてほしいと依頼を受けたことを機として水俣に深く関わるようになる。
それから10年あまり、水俣病はじめとする公害問題の解決を見ないまま、講座は少しづつ衰退し、最後の時間を迎えようとしていた。
そこに横浜で水俣病の勉強会をしたいという希望を持った加山が訪ねてくる。
そして。
<本作品の企画意図>
2024年熊本市において環境省と水俣病患者との慰霊式後の懇談の場で、時間になったからとマイクを切られ強制終了された。水俣病が発生してから約70年。政府にも自治体にも加害企業にも、当時の人たちは当然ながら存在せず、ニュースを受け取る人たちにも水俣病がなにかを正確に説明できる人はほとんどいないなか、当事者である患者だけが一生続く長い病と戦い続けている。その声が闇のなかに葬り去られる前に、演劇のかたちで彼らの痕跡をとどめたいと考え企画した。
<作・演出の詩森ろばによるコメント>
わたしの作家としての方向性を決定づけたのは中学生の時に読んだ石牟礼道子さんの『苦海浄土』です。水俣を描いたフィクションとノンフィクションを横断するこの文学に出会ったことで、わたしの人生は大きく決定づけられたと言っても過言ではありません。それから数十年、ジャーナリズムでなく、演劇のかたちで社会と向き合うことや、そのための在り方を、今も灯台のように照らし続けてくれています。
厳しい水質や大気の管理によってかたちとしての公害病は発生していませんが、今も変わらない経済重視の在り方で、世界的にも環境が破壊されており、それを生み出す社会構造はむしろ悪い方向へと向かっているように見えます。また国と企業のあいだで患者たちの人生が守られなかった痛みは、弱者を切り捨てていく現代へと繋がっている気がしてなりません。
水俣病は70年前の昔話ではなく、今を生きる私たちが学び、省み、そして生かしていかなければならない問題なのだということを、支援者たちの綺麗ごとばかりではない心の軌跡を辿る旅を通じて、伝えられたらと思っています。

<公演概要>
【公演期間】
2026年2月27日(金)〜3月8日(日)
【公式HP】
https://serialnumber.jp/next.html
【日程】
2月27日(金) 19時
2月28日(土) ☆14時
3月1日(日) 14時★
3月2日(月) 休演日
3月3日(火) ☆19時
3月4日(水) 14時/19時
3月5日(木) 14時★
3月6日(金) 13時
3月7日(土) 19時
3月8日(日) 14時
☆ビフォアトーク付き回
★印アフタートーク付き回
【会場】
下北沢ザ・スズナリ
155-0031東京都世田谷区北沢1-45-15
TEL03-3469-0511
【スタッフ】
作・演出 詩森ろば
美術 松岡泉
照明 榊󠄀美香
音響 青木タクヘイ
舞台監督 田中翼
演出助手 杜菜摘
制作 serial number
票券管理・デスク イビケイコ
宣伝 吉田プロモーション
企画製作 一般社団法人風琴工房
【出演】
川田希
西原誠吾
荻野友里
杉木隆幸
かんのひとみ
山下直哉
串田十二夜
花岡すみれ
竹下景子

【チケット】
料金 前売・当日共
- 一般指定 5,500円(初日割5,000円)
- 一般自由ベンチ席 5,200円(初日割4,700円)
- U25指定 3,500円
- U25自由ベンチ席 3,000円(1公演 指定・ベンチ合わせて限定10人)
- 障害 3,000円(劇場が車椅子対応ではないので車椅子利用の場合、事前にご相談下さい)
※障害、U25は劇団のみの取扱い。当日受付にて手帳(U25は年齢確認証)をご提示下さい。
※未就学児童は入場できません。
※U25、障害の初日割引はありません。
【一般発売開始】
2025年12月27日(土)10時
※劇団優先予約2025年12月13日(土)10時~12月17日(水)22時(指定席限定、先着)
【チケット取扱い】(詳細後日)
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