Release トークセッションワークショップ劇場公演
カンパニー・ルーブリエ、6年ぶりに世田パブにて来日公演!
2025年10月11日
言葉と肉体が交錯する現代サーカスの新境地
ヨーロッパの現代サーカス界で注目を集めるラファエル・ボワテル率いる カンパニー・ルーブリエ、6年ぶりの来日公演!
カンパニー・ルーブリエ/ラファエル・ボワテル
『Ombres Portées/キャストシャドウ』

© Christophe Raynaud de Lage
2025年10月24日(金)~10月26日(日)
会場:世田谷パブリックシアター
光に照らされ、影とともに立ち現れる、秘密と不穏をまとった家族の物語
カンパニー・ルーブリエは、ラファエル・ボワテルを中心に2012年に設立され、演劇、ダンス、音楽、映画といったさまざまな表現をボーダーレスに取り入れた“総合芸術”としての現代サーカスと、オリジナルの装置によって生み出される唯一無二のダイナミックなパフォーマンスで、世界各地の観客を魅了しているダンスカンパニーです。
今作『Ombres Portées/キャストシャドウ』は、クラウド・スウィング、コントーション、アクロバット、エアリアルなどの迫力あるサーカスアクトとともに、ラファエルの作品ではこれまでになかった“言葉”が役割を持って登場します。身体表現、演劇、ダンス、映画、そして登場人物たちの紡ぐ言葉が交錯しながら、まるでひとつの夢をみているかのように物語が作り上げられます。
光と影が織りなす舞台空間の中で展開されるのは、秘密と不穏をまとった家族の物語です。タイトルの「キャストシャドウ」とは、ビジュアル・アートにおいて、光を受けた物体によって別の物体の上に落ちる影を指す言葉。ラファエルの最大の理解者であるトリスタン・ボドワンによる芸術的な照明と、アルチュール・ビゾンによる音楽の中、光と影が織りなす舞台空間で、パフォーマーたちが家族、秘密、変わりゆく運命を圧倒的な身体表現で体現する作品世界は、息をのむほどの美しさに満ちています。

©Pierre Planchenault

© Christophe Raynaud de Lage

© Christophe Raynaud de Lage
ラファエル・ボワテル(演出・振付)コメント
このたび、『Ombres Portées/キャストシャドウ』を世田谷パブリックシアターで上演できることを本当に嬉しく思っています。
『Ombres Portées/キャストシャドウ』は非常に濃密な作品です。サーカス、ダンス、演劇といった様々なジャンルが融合されており、非常に映画的な演出で、スタイリッシュな人物たちが登場します。
これは家族の物語、家族の秘密、そしてその秘密がそれぞれの家族に与える影響を描いています。
家族とは、心地よく安心できる場所、繭のような存在です。でも私は、時に家族の中で眠っているものが、目を覚ます必要もあると思ったのです。
そのすべてが、詩的な美しさと光に満ちた瞬間、そして同時に本当の緊張感とドラマを伴って描かれます。それぞれの内面へと深く潜り込んでいくような瞬間、光が身体を彫刻のように浮かび上がらせ、音楽が観客の心をつかむ瞬間があります。
この作品を観るのに、特別な説明書は必要ありません。ただ受け取って、感じてもらえればいいのです。誰もがきっと、自分自身をこの作品の中に見出せると思います。なぜなら、それは「人生」について語っているからです。
プロフィール
カンパニー・ルーブリエ/Cie L’Oublié(e)
2012年、振付・構成・演出を務めるラファエル・ボワテルを中心に設立。サーカスに、演劇、ダンス、映画などの様々な分野を融合させた新しい身体的・視覚的言語の開発に力を入れている。特にエアリアルについては伝統的なサーカスでは見られない画期的な新しい装置を開発。唯一無二のスタイルが注目を集め、世界中で人気を博す。
日本拠点のアーティストとの国際共同制作『フィアース5』(2021, 23年)のオリジナルで、伝統的なサーカスをオマージュした人気作『5es HURLANTS』(2015年)、19年に初来日公演となった『When Angels Fall/地上の天使たち』(2018年)のほか、『UN CONTRE UN』(2020年)、本作『キャストシャドウ』(2021年)など、複数の作品で世界中をツアー。ボルドー国立歌劇場と共同制作されたパルクール作品『HORIZON』(2019年)は、2024年9月に開催されたパリ2024夏季オリンピックに向けたカルチュラル・オリンピアードの中でも上演され注目を浴びた。
ラファエル・ボワテル/Raphaëlle Boitel
1984年生まれ。6歳より演技を学び、パフォーマンスを始める。8歳にてアニー・フラテリーニに見初められ、1992年に名門、国立サーカス学校アカデミー・フラテリーニに入学。1998年から2010年まで、フランス現代サーカスの旗手ジェームス・ティエレと共に活動。13年のツアーの間、平行して演劇や映画、テレビなどでも活躍する。12年、Cie111/オーレリアン・ボリーにて活動。その後、カンパニー・ルーブリエを設立する。自身の作品の他、ミラノ・スカラ座、パリ・シャトレ座、オペラ=コミック座などでオペラの振付を担当。2020年には、フランス国立サーカスアートセンター(CNAC)の卒業制作の演出に抜擢された。
公演概要
世田谷アートタウン2025関連企画
カンパニー・ルーブリエ/ラファエル・ボワテル
『Ombres Portées/キャストシャドウ』
【演出・振付】ラファエル・ボワテル
【出演】カンパニー・ルーブリエ
【日程】2025年10月24日(金)19:30 ◎ / 10月25日(土)15:00 / 10月26日(日)15:00
※ ◎=終演後ポストトークあり。登壇者:ラファエル・ボワテル
【会場】世田谷パブリックシアター
【チケット料金】(全席指定・税込)
一般 6,000円、ペア 11,000円(一般2名・前売のみ)/高校生以下 3,000円(当日要証明書提示)
【チケット取扱い】
世田谷パブリックシアターチケットセンター、チケットぴあ、イープラス
【『Ombres Portées/キャストシャドウ』劇場HP】https://setagaya-pt.jp/stage/25028/
主催:公益財団法人せたがや文化財団 企画制作:世田谷パブリックシアター
後援:世田谷区、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
助成:笹川日仏財団
文化庁文化芸術振興費補助金
劇場・音楽堂等機能強化推進事業(劇場・音楽堂等機能強化総合支援事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
東京舞台芸術祭2025 Open Call Program 補助対象事業
関連企画ワークショップ
『Ombres Portées/キャストシャドウ』の演出・振付を務めるラファエル・ボワテルのメソッドを体験するサーカスワークショップ。フロアワークを中心とした経験不問の一般向けコースと、空中テクニックのほか、即興、グループワーク、フロアワークなどラファエルの身体言語を学ぶパフォーマー向けの2つのコースで開催します。
カンパニー・ルーブリエ/ラファエル・ボワテル 『Ombres Portées/キャストシャドウ』関連企画
「現代サーカスワークショップ」
講師:ラファエル・ボワテル(Raphaëlle Boitel)
会場:世田谷パブリックシアター稽古場
定員:Aコース|20名、Bコース|10名
申込締切:10月13日(月・祝) *応募者多数の場合は抽選。定員に余裕があるときは、締切日以降も受付。
Aコース|一般向け(パフォーマンス経験不問)
日程:10月28日(火)19:00~21:00
対象:高校生以上。パフォーマンス経験不問。
参加費:1,500円 *『Ombres Portées/キャストシャドウ』のチケットをお持ちの方は500円引き。
Bコース|パフォーマー向け
日程:10月29日(水)18:00~21:00
対象:18歳以上。パフォーマー、ダンサーとしての活動経験があり、現代サーカスに興味のある方。
参加費:2,500円 *『Ombres Portées/キャストシャドウ』のチケットをお持ちの方は500円引き。