Release 劇場公演
音楽劇 『 あ る 馬の物語 』 ついに 開幕
2023年6月27日
音楽劇『 あ る 馬の物語 』ついに 開幕!
世田谷パブリックシアター
2023/6/ 2 1(水)から7/9(日)まで
【原作】レフ・トルストイ
【脚本・音楽】マルク・ロゾフスキー
【詞】ユーリー・リャシェンツェフ
【翻訳】堀江新二
【訳詞・音楽監督】国広和毅
【上演台本・演出】白井晃
【出演】成河、別所哲也、小西遼生、音月桂、大森博史、小宮孝泰、春海、四方、小柳友、浅川文也、吉﨑裕哉、山口将太朗、天野勝仁、須田拓未、穴田有里、山根海音、小林風花、永石千尋、熊澤沙穂
トルストイの名作を、世田谷パブリックシアター芸術監督・白井晃が現代に立ち上げる『ある馬の物語』
2023年6月21日(水)、世田谷パブリックシアターでは芸術監督 ・ 白井晃 演出による『ある馬の物語』が開幕いたしました。本作は2020年6〜7月に上演予定でしたが、折しも新型コロナウイルス感染症禍による第一回目の緊急事態宣言発令により当館も臨時閉館という事態となり、やむなく上演を断念した作品です。そしてこのたび、丁度3年という歳月を経て、ようやく上演が叶いました。
ロシアの文豪トルストイの小説(原題『ホルストメール』1886年刊行)を舞台化した『ある馬の物語』は、人間という愚かな生き物と思考する聡明な馬とを対比させ、人間のあくなき所有欲に焦点をあてながら、「この世に生を受けて生きる意
味とは?」という普遍的なテーマを、詩情豊かにそしてストイックに問いかけてくる作品です。
1975年に本国ロシアで初演されて以降、国際的に評価の高いこの作品を、白井晃が新演出で立ち上げます。
成河、別所哲也、小西遼生、音月桂ら2020年公演のカンパニーメンバーが2023年公演のため再集結
まだら模様に生まれついたばかりに不遇な運命をたどる馬役に成河、その馬の中に潜む才能を見出す公爵役に別所哲也、公爵や、まだら模様の馬の前に立ちはだかる美と若さの象徴ともいえる男性(牡馬)に小西遼生 、そして彼らの運命を変えていくファムファタールともいうべき女性(牝馬役に音月桂が扮します。
また、大森博史、小宮孝泰、春海四方、小柳友の個性あふれる魅力的な出演陣に、馬の群れをアグレッシブに形成する歌とダンスに秀でた10名のキャストたち。総勢18名の出演者が、実力派のスタッフとともに、百数十年前のロシアのストーリーを現代の我々のストーリーとして立ち上げます。
音楽監督に国広和毅、振付に山田うんという強力なスタッフの布陣を得て、民族的な情緒豊かな歌に加え、音楽や身体表現の要素もふ んだんに取り入れながら、馬の目線で人間の生きざまを映し出します。
物語
ホルストメール(成河)は、天性の俊足を持つ駿馬だったが、人間の嫌う「まだら模様」に生まれついたがために、価値のない馬と見なされて育てられた。ある日、厩舎に凛々しい公爵(別所哲也)が現れた。厩舎の主人は見た目の美しい馬をすすめたが、公爵は一目でホルストメールの天性の素晴らしさを見抜き、彼を安価な値段で買い取った。公爵との生活はホルストメールの生涯で、唯一の輝かしく幸福な日々となった。
ある日、公爵の気まぐれから、ホルストメールは競馬に出走することになる。その競馬場で公爵の愛人マチエ(音月桂)は、若く美しい将校(小西遼生)と出会い姿を消してしまう。公爵は気が動転し、ホルストメールを橇に繋ぎ激しく鞭打ち走らせた……。
『ある馬の物語』公演ホームページ
https://setagaya-pt.jp/stage/1829/