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Release 劇場公演

シアタートラム・ネクストジェネレーション vol.15 -フィジカル- room.Onaya Rion『Pupa』

2023年10月19日

初のフィジカル部門に選出された女屋理音による新作公演『Pupa 』公演詳細決定!

公演概要

シアタートラム・ネクストジェネレーション v o l . 1 5 – フィジカル-
r o o m . O n a y a R i o n 『P u p a 』

【会場】シアタートラム
【日程】2023 年12 月7 日(木)19:30◎ 12 月8 日(金)19:30◎ 12 月9 日(土)14:00△ 12 月10 日(日)14:00

【振付・演出】女屋理音
【出演】Aokid 鈴木春香 畠中真濃 青柳潤 女屋理音
【音楽】DRUMS:家坂清太郎 KEYBOARD:Hanna※12 月9 日(土)・10 日(日)のみ出演
【空間デザイン】藤崎りら
【舞台監督】河内崇
【照明】丸山武彦
【音響】中村嘉宏
【衣裳】藤谷香子
【宣伝デザイン】生駒優貴(絵描き:Cobble)
【記録写真】大洞博靖
【映像収録】須藤祟規
【演出助手】白井耀
【制作助手】岩城かのこ 林沙耶
【制作】後藤かおり
【世田谷パブリックシアター芸術監督】白井晃

 

「シアタートラム・ネクストジェネレーション」とは

2008年、若い才能の発掘と育成を目的に開始しました。日本国内で舞台芸術活動を行う団体・個人を幅広く募集し、選考により決定したアーティストにシアタートラムでの上演機会を提供します。公演実施にあたっては、世田谷パブリックシアターが、会場提供だけでなく、参加アーティストのさらなるステップアップ、作品の醸成をバックアップします。
過去の受賞団体には、ミナモザ、てがみ座、悪い芝居等が名を連ね、若手団体の登竜門的存在として認知されています。近年では瀬戸山美咲(ミナモザ)、長田育恵(てがみ座)、野上絹代(快快)ら、受賞団体のアーティストが、世田谷パブリックシアター主催公演に登場、また演劇賞を受賞するなど、さらに活躍の幅を広げています。
2022年度からは「演劇」「フィジカル」の2 ジャンルに分け、隔年で募集しています。

 

初のフィジカル部門で選出された女屋理音(room.Onaya Rion)が、新作を発表

「シアタートラム・ネクストジェネレーション」の節目となるvol.15 からは、「演劇」と「フィジカル」にジャンルを分け、隔年で募集を開始しました。リニューアル後、初のフィジカル部門のアーティストとして選出されたのが、女屋理音(room.Onaya Rion)です。

女屋は、3 歳からクラシックバレエを始め、ピナ・バウシュとの出会いを機にコンテンポラリーダンスへの道を歩み始めたという経歴を持ちます。お茶の水女子大学舞踊教育学コース在学中はピナ・バウシュを中心に作家研究を行いながら、能美健志、梅田宏明、ハラサオリなどの振付家の作品に参加。同時に自身の作品も作り始め、『I’m not a liar.』(21年)で横浜ダンスコレクション最優秀新人振付家賞を受賞。現在は、DaBY レジデンスアーティストとしても活動するなど、令和のコンテンポラリーダンスを担う若手の一
人として注目されています。

@田中洋二

 

演劇的要素も多く取り入れ、独自の感性と強い芯を感じさせる女屋理音
新作のモチーフは“昆虫”

-あなたにはなんとなく、どこかで会ったことがある気がして、なんとなく、私たちはひとつだったのかもしれない-

本作のモチーフは“昆虫”。蛹(さなぎ)を意味する『Pupa』をタイトルに置き、〈内的感覚〉や〈記憶の循環〉に着目した新作をお届けします。演劇的要素も多く取り入れ、独自の感性が散りばめられた作品作りに定評のある女屋が創造する新作舞踊公演に、ご注目ください。

 

振付・演出・出演:女屋理音 コメント

蝶の幼虫は、羽化のために一度蛹の中でその形状を失います。その創造のための破壊は、人間の営みの健全な姿であるようにも感じます。
現代では技術によって同じクオリティのものが大量に作られ、それらを消費できる仕組みが出来上がり、エネルギーが循環していく機会を失いつつあります。
私は作品を通して、身体を用いたエネルギーの循環、つまり有機的に他者と繋がる可能性を探していきたいと思っています。そして観客の皆さんとそれをどう共有できるのか、一緒に探る時間になれば幸いです。

女屋理音(おなや りおん)

1998年新宿生まれ、群馬県育ち。3歳の終わりにバレエ教室に通い始め、瀬山紀子にクラシックバレエを学ぶ。ピナ・バウシュの存在を知り、衝撃を受けたのが小学生の頃。同スタジオにて、ファビアン・プリオヴィル、瀬山亜津咲らのワークショップや作品出演を通して、モダンダンスのテクニックや創作の基礎を学ぶ。ジャズダンス、キャラクターダンスなど、多様なジャンルの踊りを経験した後、お茶の水女子大学舞踊教育学コースに入学する。在学中はピナ・バウシュを中心に作家研究を行いつつ、能美健志、梅田宏明、ハラサオリなど、様々な振付家の作品に参加。現在は、DaBY レジデンスアーティストしても活動中。

在学中より自身の作品を作り始め、2021年、横浜ダンスコレクションにて最優秀新人振付家賞を受賞。その後も創作活動を続けている。作品創作を通して、意味を持つ前の言葉の羅列や、振付が生まれる前の身体の状態など、曖昧な領域に対する確かな共有を探っている。

@飯田耕治

 

 

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