StageMapStageMap

Release 劇場公演

熱烈なリクエストに応え、再びKAATと城山羊の会が新作上演!

2025年7月28日

「大人の会話劇」を描く山内ケンジが紡ぐ、絶望的なコメディ

KAAT×城山羊の会

『勝手に唾が出てくる甘さ』

日程:2025年11月14日(金)~11月30日(日)
会場:KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ>
主催・企画制作:KAAT神奈川芸術劇場

 

作・演出:山内ケンジ
出演:松本まりか、じろう(シソンヌ)、岩谷健司、中山求一郎、湯川ひな、三木万侑加、岡部たかし

 

淡々とした会話の中に生々しい感情が見え隠れする独自の世界観を、
松本まりか、じろう(シソンヌ)をはじめとする魅力あふれる出演者が描き出す。

2025年度のKAATメインシーズン作品第4弾は、KAATと城山羊の会による新作『勝手に唾が出てくる甘さ』。演劇プロデュースユニット・城山羊の会は、人間の本能や欲望を絶妙なユーモアにより描写し、多くの方の支持を得ています。作・演出を務める山内ケンジが2022年にKAATに初めて書き下ろした作品『温暖化の秋 -hot autumn-』では、第74回読売文学賞【戯曲・シナリオ賞】を受賞するなど大きな評判を呼びました。3年の時を経た2025年、熱烈なリクエストに応え、再びKAATと城山羊の会がタッグを組んで新作に取り組みます。

城山羊の会率いる山内氏は、長年話題のCMを手掛けてきたCMディレクターであり、近年は映画監督としてもユニークな作品を発表しています。淡々としたセリフの応酬の中に生々しい感情が見え隠れし、思わずクスッと笑わされてしまう独自の世界観は、たくさんのファンを生み、2015年には『トロワグロ』で第59回岸田國士戯曲賞を受賞しました。今回の作品では、かつて日本が欧米文化に憧れた頃のデカダンな雰囲気の中、絶望的なコメディを展開します。

山内作品は出演者も大きな見どころのひとつです。ドラマ「夫の家庭を壊すまで」、「奪い愛、真夏」など、数々のドラマや映画に出演し無二の存在感を放つ松本まりかが、10年ぶりに城山羊の会に参加します。また、『温暖化の秋 -hot autumn-』で、城山羊の会に初めて出演したじろう(シソンヌ)が、2度目の出演を果たします。そして、近年映像作品でも名バイプレーヤーとして活躍する、城山羊の会常連の岡部たかし、岩谷健司が名を連ねます。KAAT×城山羊の会、第二弾はかなり面白い作品になることが予想されます。どうぞご期待ください。

 

演出家プロフィール・コメント

山内 ケンジ:作・演出

【プロフィール】
劇作家・映画監督・CMディレクター
04年、『葡萄と密会』で演劇活動をはじめ、06年に城山羊の会を結成、全作品を作・演出。15年、『トロワグロ』で第59回岸田國士戯曲賞を受賞。城山羊の会で、山内はこの数年、毎年冬に新作を上演しており、22年、KAAT×城山羊の会 『温暖化の秋 -hot autumn-』で、第74回読売文学賞戯曲シナリオ部門を受賞。その後、『萎れた花の弁明』(23年)、『平和によるうしろめたさの為の』(24年)を発表し、好評を得ている。映画の脚本監督作品では「友だちのパパが好き」(15年)、「At the terraceテラスにて」(16年)、「夜明けの夫婦」(21年)、「アジアのユニークな国」(25年)等がある。

コメント

欧米への憧れっていうのがあるわけですよ。そうやって育ってきました。日本語で日本人ばかり出てくるものなのに、ピンターとか、ブニュエルみたいなのを意識したりする。一方でぜんぜんそういうの意識しない人もいるけど、私はいつもする。して書いてきています。もちろん、チェーホフとか T・ウィリアムズとか。いや、みたいに書けないですよ。書けるかどうかは別の話。意識のこと。ところがここに来て、国連安全保障理事会、毎回毎回アメリカのひとり拒否権発動。G7のあのていたらく。なにが「イスラエルの自衛権で合意」なんだ。呆れるばかり。もうね、ガッカリですよ。欧米なんてロクなもんじゃなかった。なんで生まれてから何十年も憧れて、真似しようとしてきたんだろ。おいらの人生はなんだったんだろう。なので、そんなガッカリな絶望感と軽蔑。あと、間違っていた憧れ。そんな気持ちを込めて、執筆しています。もちろん、そういう社会的なことを訴えるものではありませんよ。そういうこと具体的に書くわけないじゃないですか。意識のこと。

 

公演情報

KAAT×城山羊の会

『勝手に唾が出てくる甘さ』

作・演出:山内ケンジ

 

出演:松本まりか、じろう(シソンヌ)、岩谷健司、中山求一郎、湯川ひな、三木万侑加、岡部たかし

スタッフ
美術:伊藤雅子
照明:佐藤 啓
音楽:大城静乃
音響:藤平美保子
衣裳:中島エリカ
ヘアメイク:たなかあきら
演出助手:神永結花
舞台監督:森下紀彦
制作協力:城島和加乃(城山羊の会)

会場:KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ>
日程:2025年11月14日(金)~11月30日(日)

チケット料金
一般:6,500円、神奈川県民割引(在住・在勤):5,900円、U-24チケット(24歳以下):3,250円、高校生以下割引:1,000円、シルバー割引(満65歳以上):6,000円

 

公式サイト
https://www.kaat.jp/d/shiroyagi2025

 

主催・企画制作:KAAT神奈川芸術劇場
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
| 独立行政法人日本芸術文化振興会

  • FOLLOW ME