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Release 劇場公演

新国立劇場2025/2026シーズン 海外招聘公演『鼻血─The Nosebleed─』11月20日より上演

2025年11月17日

日本にルーツを持ち、ニューヨークを拠点に活動する
劇作家・演出家・翻訳家 アヤ・オガワの自伝的作品が日本で初上演!
相いれない父娘。波乱万丈で、ユーモラスなエピソードで描く「失敗」と「赦し」の物語。

新国立劇場 2025/2026シーズン 演劇
海外招聘公演
鼻血─The Nosebleed─

2025年11月20日(木) ~ 24日(月・休) 
新国立劇場 小劇場

 

アメリカへ渡った、ある日本の家族。 「失敗」をテーマに、ほろ苦く優しくユーモアたっぷりに描く “移民”としての経験と、父との複雑な関係。

2022年上演のフランス・オデオン劇場『ガラスの動物園』、2025年上演のチェコ・ブルノ国立劇場『母』に続く、海外招聘公演として、米国の劇作家、演出家、パフォーマーであるアヤ・オガワの作・演出による『鼻血 -The Nosebleed-』を上演いたします。
本作は2017年より長いディベロップメント期間を経て21年秋にニューヨークのジャパン・ソサエティにてワールドプレミアを迎え、22年夏にはリンカーン・センター・シアター内のクレア・トウ・シアター、23年4月にはワシントンD.C.のウーリー・マンモス・シアター、そして24年1月から2月にかけて、ミネアポリス、ロサンゼルス、コロンバスの3都市を回る米国ツアーを実施。22年にはオフブロードウェイなどで上演された優れた舞台に与えられるオビー賞を受賞しました。
「失敗」をテーマに生まれたこの作品は、劇作家・演出家、アヤ・オガワの自伝的な戯曲であり、亡くなった父親との複雑な関係を描いています。波乱万丈で不条理かつユーモアに満ちた一連のエピソードを通して、オガワは自分と父親との間に横たわる、文化や世代間のギャップ、そして同時に親として子どもと直面する問題を明らかにしていきます。このユーモアにあふれ、優しく、独創的な作品は、「自分がやったこと、やらなかったことで間違っていたこと、後悔していること」がどのように受け継がれ、(次の世代に)伝わっていくのか、そして赦しを得るために何が必要なのかを問いかけていきます。

ワシントンD.C.公演 ©DJ Corey Photography

 

あらすじ

作家のアヤに紹介された4人の俳優がそれぞれの「失敗談」を語る。やがて彼らはそれぞれ「アヤ」を演じながら観客に問い始める。 「『バチェラー』という恋愛リアリティ番組を見たことがありますか?」 番組で描かれる男性とその父親の難しい関係。その関係にまつわる「失敗」がアヤ自身の親として、そして子どもとしての失敗を思い出させる。面白おかしく、ほろ苦い失敗の数々。しかし、一番大きな失敗は、父親が亡くなった時にお葬式もあげなかったこと。 次々に観客へ投げかけられる問いを通して紐解かれていくのはアヤと、無口で冷たい昭和の父親との相いれなかった親子関係。亡くなってしまった父との関係はこのまま「失敗」としてアヤの中に残り続けるだけなのか…。

ロサンゼルス公演 ©Angel Origgi

 

スタッフプロフィール

[作・演出・出演] アヤ・オガワ Aya OGAWA ───アヤ0/ケンヤ/お父さん

東京生まれ。現在は米国・ブルックリンを拠点に活動する劇作家、演出家、翻訳家。多様な視点や世界各地の形式・影響を取り入れ、アメリカの伝統的なアイデンティティや美意識に挑戦すると同時に、アメリカ現代演劇の国際化やアジアとアメリカのアーティスト交流を促進している。 代表作には本作『鼻血-The Nosebleed-』のほか、『Journey to the Ocean』(Foundry Theater)、『oph3lia』(HERE Arts Center)などがある。また、ハルナ・リー作でオビー賞受賞作でもある『Suicide Forest』の演出も担当。 翻訳家としても、日本の現代戯曲を英訳する活動を行っており、岡田利規(チェルフィッチュ主宰)などの作品を手掛けている。日本劇作家協会の新作シリーズ英訳日本語劇選考委員。 2023年にはヘレン・メリル戯曲賞、リンカーン・センター・シアターからは2022−2023年Cullman賞など、多くの賞や助成を受ける。また、New Dramatistsのレジデント劇作家であり、MacDowellフェローでもある。

(C)Darren_Cox.jpg

 

作・演出・出演 アヤ・オガワからのメッセージ

This play is a very intimate story from me, someone who straddles different cultures and communities. I’m only able to share this story through the bodies of my most trusted collaborators. Bringing this play to Japan might be one of the scariest things I have done as an artist. How will Japanese audiences receive this story? I hope that the care this company puts into the play will deliver its essence to your heart.

この作品は、異なる文化やコミュニティの狭間に立つ私自身から生まれたとても内面的な物語です。信頼できる仲間たちの身体を通してこそ、この物語を伝えられます。この作品を日本に持ってくるのは、アーティストとして今までで一番怖い挑戦かもしれません。日本の皆さんがこの物語をどう受け止めるのか?このカンパニーが作品に込めた思いによって、この作品のエッセンスがあなたの心にも届くことを願います。

 

公演概要

海外招聘公演『鼻血─The Nosebleed-』<英語上演/日本語字幕付>

【作・演出】アヤ・オガワ

【美術・衣裳】鄭 智安

【照明】姚 愛淑

【音響】片山 萌

【舞台監督/プロダクションマネージャー】黄 懐萱

【カンパニーマネージャー/プロデューサー】ジョン・デルガーディオ

【字幕翻訳】広田敦郎

【舞台監督】川除 学

【技術監督】友光一夫

【芸術監督】小川絵梨子

【主催】新国立劇場

【キャスト】 ドレイ・キャンベル、アシル・リー、クリス・マンリー、アヤ・オガワ、塚田さおり、カイリー・Y・ターナー

【公演日程/会場】 2025年11月20日(木)~24日(月・休) 新国立劇場 小劇場

【料金(税込)】  A席 7,700円/B席 3,300円/Z席(当日)1,650円

【チケット申し込み・お問い合わせ】
新国立劇場ボックスオフィス TEL:03-5352-9999 (10:00~18:00)
新国立劇場Webボックスオフィス https://nntt.pia.jp/

【新国立シアタートーク】
日時:11月23日(日・祝)終演後
会場:新国立劇場 小劇場
出演:アヤ・オガワ、広田敦郎、塚田さおり
司会:中井美穂
入場方法:本公演チケット(いずれの日程でも可)をご提示ください。

 

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